狭小住宅を現在建設中ですが、住宅ローンが悩ましいですよね。
頭金は?ボーナス払いはする?繰り上げ返済は?とってもたくさんのお金がかかります。
そしていろんな買い方があります。今回は、我が家がどういうスタイルでお金を払っていくことにしたのかをお話しします!
我が家はそもそも特殊な未来、かもしれない

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私の主人は「海外営業部」という部署に所属しています。
なので、転勤があるとしたらほぼほぼ「海外」。
そのかわり帰国したらほぼ間違いなく東京です。
転勤がある可能性が高いなら、家なんて買わないほうがいいんじゃ……。
我が家の場合は「日本国内だとまずここだろう」とわかっているのである意味、国内転勤組よりラッキーかもしれません。
ですが、別の問題もありました。それは「子どもの進路」です。
転勤族の子どもの進路は無限大!

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私達はタイで暮らしていましたが、周りを見ていた感じだと子どもの進路は3通り。
- 日系の学校
- インターナショナルスクール
- 子どもと母親だけ日本に帰る(残る)
国によっては現地の学校というパターンもありますよね。
例えばアメリカだったらインターナショナルスクールじゃなくても英語ですし。
我が家は娘が2歳までしか暮らしていないので無関係でしたが、仮に小学生だったとしたら現地の言語はタイ語です。
子どもが大人になってもその国で暮らす可能性があるのなら、タイ人の通うタイ語メインの学校でもいいのかもしれません。
最終的には日本、もしくは違う国に移動する可能性が高い場合は「日系」か「インターナショナル」が無難です。

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ここで大切なのが「お金」です。
日本と同様、インターナショナルは高額な授業料がかかります。
駐在員の所属する会社や国によって対応は様々だとは思いますが、場合によっては補助が出ないことも多く、主人の会社では現地の日本人学校の場合は負担してもらえます。
しかし、インターナショナルの場合は会社負担ゼロです。
小学生、中学生のうちは父親と同じ土地で暮らすことを選ぶ家族も多いですが、高校、大学受験に影響が出そうな年齢になると父親だけが現地にとどまって、家族は日本に帰るケースもとっても多いです。

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受験のために何度も日本に帰る家族も。
選択肢はいろいろですが、共通しているのは「予定外の出費がある可能性が高い」のです。
転勤族でも国内なら、出費もなんとなく予測できたりしますよね(我が家は国公立しかダメだぞ!とか……)。
でも、いつの段階でどの国に住むことになるかわからないのです。
「絶対ついていかない!」と心に決めているのなら、また話は変わってきますが、それでも家族が分かれて暮らすということは出費も通常より多いですよね。
本当はついていきたいけど、子どもの受験のタイミング的にあまり得策じゃない、なんてことになる可能性も。
1、2年で帰ってこられるのなら残った方がいい状況だってありますしね。
家の話に戻りますが、私達は「いつどのタイミングでどれだけお金がかかるか読みづらい」ため、手元にお金をプールしておきたい=頭金をたくさん入れる、という選択肢は避けたいと判断しました。
ファイナンシャルプランナーに相談して不安を可視化できた
でも、世間一般では「頭金を貯めないと家が買えない」「頭金が少額だとトータルの返済額があがる」が共通認識なように思います。
私もそう思っていました。
が、我が家は手元にお金をプールさせておかないと家族としての選択肢が減ります。
ついていきたくてもついていけない、日本に残りたいけど家を貸して同行しないと金銭的につらいなど、お金ありきで動かなければならなくなりますよね。
その時の利息によって変わってくると思うのですが、私達がファイナンシャルプランナーの方に相談したときは、私がこうした方が我が家にはいいのでは、と思っていたことと同じ意見を返してくださいました。
そして、頭金なしの場合で今の金利、ローンの総額、返済にかける年数から、月々の負担がこれくらいだと算出してもらいました。
本来なら「子どもが進学するタイミング」で大きなお金が動くことが多いので、その段階でこれくらい貯金をしておくには、という流れでお話するのが一般的な相談内容です。
我が家の場合は一般的ではないタイミングでお金がかかることも考えられるため(転校するタイミングで入学金を払うこともありますよね)、いざというときに手元にお金がないリスクを考えると頭金なしの方が無難に感じました。
もちろん収入や家の価格にもよりますが、いろんなパターンで計算した結果、我が家は
- 頭金ゼロ(手数料のみ貯金から出す)
- ボーナス払いはしない
- 35年フルローン(日々を圧迫してまで早く返済し終わらなくてもいい)
- 無理のない範囲で早めの段階で繰り上げ返済をして元本を減らす
にすることにしました。
というのも、無理して頭金を入れた場合と繰り上げ返済で元本を減らす場合で算出してもらったところ、無理に頭金を入れることにメリットを感じなかったからです。
繰り上げ返済が出来なければ確かに支払う総額は大きいのですが、私達は永住しないだろうということもありました。
できるだけ早くすべて支払いきって楽になりたい、というよりは手放すときに今の家のローンが消えて、次の家の頭金が残れば理想という気持ちの方が強く……。
35年間、とにかく家のお金を返すことだけをがむしゃらに頑張るよりは、子どもにとって常にいい選択をしていきたい、させてあげたいと思える余裕がある親でありたいと思いました。

まゆき / PIXTA(ピクスタ)
ボーナス払いを選択しなかったのも、このご時世ボーナスが必ず出るとは限らないと思っていた方がいいというのもあります。
月々の出費としての額が大きい分、節約をという気持ちも働きやすいし、ボーナスをいただいたときの「うれしい!というだけの気持ち」に水を差してしまう気がするんですよね。
家族という単位で優先事項を決めておくのは大切
この家を絶対手放したくない、この家が私たち家族のすべて、ではなく「パパが働く国についていきたい」「この国で暮らしたい」「この学校で学びたい」など、子どもの気持ちや可能性を一番尊重したい。
そのためには優先順位のトップが「家のお金の支払い」というプランニングはあまり得策ではないように感じました。
なので、駅近で需要がある土地だけど上物にあまりにお金をかけたくなかったのは、家にかけたお金が大きければ大きいほど、想像より早く手放すときが来てしまったら、未練が残りやすいと思ったから。
土地の価値が仮に変わらなかったとしても、建物は経年劣化とともに価値が下がりますからね。

PIXTOKYO / PIXTA(ピクスタ)
いえ、もちろんすっごくたくさん考えてオプションもつけて建てる予定なので、思い入れたっぷりですけどね。
でも、終の棲家じゃない。
次の家にまた自分らしさが足せるよう、めいっぱいお金かけない!と心に決めております(たぶん)。