「換気扇」は油汚れだけじゃない!知らないと危険な間違った掃除法って?
年末の大掃除も進んでいることと思いますが、最大の難関の「換気扇」の掃除は終わりましたか?
こまめにやっている方は、ほどほどの“中掃除”ですむと思いますが、
年末にだけガッツリ掃除するというに方はちょっと注意してほしいことがあります。
間違った掃除だと、取り返しのつかないことになってしまうかも……。
まずは上の写真を見てください。お恥ずかしながら筆者宅の換気扇カバーです。
ところどころ黒い塗装が剥げてるのがわかりますでしょうか?
コレこそが換気扇掃除の落とし穴!
掃除にの時に気をつけないと油汚れと一緒に、塗装まで落ちてしまうんです。
でも、意外とやらかしている人が多いのも事実なんですよね。
これは換気扇の汚れが“ただの油汚れ”だと思ってるから……。
実は怖いことに、長い間放置されてる間に油汚れはじわじわと変化していたんです。
■「熱+ゴミ+油」が最悪の汚れの組み合わせ!
こびりつく汚れの原因は、「油+ゴミ+熱」。
ホコリなどのゴミと油だけでもしつこいのに、
さらに熱が加わることで最悪の組み合わせになってしまうんです。
コンロ周辺はどうしても熱が多い場所。
そして怖いことに、放置すればするほど中まで染み込んで取れにくくなってしまいます。
■スポンジを使う前にお湯に30分浸けて汚れを浮かせる!
よくありがちなのが、いきなり洗剤をかけて、固いブラシでゴシゴシこすってしまうこと。
これは絶対にやってはいけません!
すぐに塗装まで剥がれ落ちてしまいます。
そして、残念ながら剥がれてしまったものは元には戻りません。
これを防ぐ方法は、まず洗剤を溶かしたお湯に30分ほど浸けて汚れを浮かせること。
浮いてきたところを柔らかめのスポンジで取るのが正解です。
それでもどうしても落ちないものは、材質にまで達してる可能性大!
こうなっていると、それ以上ゴシゴシこすっても傷つくだけです。
ここまで来ると研磨剤が必要になってきます。
ただし研磨するということは、傷もつきやすいということ。
塗装してあるものにはオススメしません。
もし使う場合は、研磨剤が使える材質かをしっかり確認し、
スポンジは柔らかいものを使い、周りを傷つけないよう狭い範囲で使ってください。
■換気扇掃除がホントに向いているのは夏!

west / PIXTA
「大掃除といえば換気扇」というイメージがありますが、実は夏の方が向いています。
油は気温が高いほどサラサラしているので落としやすいからです。
一方、冬になるとべっとりと固まってしまいます。
これを聞いただけで掃除の労力が全然違うことがわかりますよね。
来年からは、「換気扇掃除は夏!」と覚えておいてください。
きっと労力が半減するはずです。

chiro / PIXTA
ちなみに、熱でこびりつくといえば浴室も同じ。
湯あかや石鹸カスがこびりつきやすいのもこのためです。
浴室もこまめに掃除するように心がけておくと、後の掃除がラクですよ。
大掃除は時間と労力を効率よく使うことが大事です。
今年の大変さを戒めとして、来年からはほどほどの“中掃除”ですむように心がけてみてくださいね。