連載
新宿に建売住宅の値段で注文住宅を建てて住んでいます

夫婦の意見の合わせ方【新宿に建売住宅の値段で注文住宅を建てて住んでいます】

 

「成田離婚」という言葉があるのなら、「マイホーム離婚」もあるのではと思ってしまう。

結婚式・新婚旅行以上に、大金かけて大きな物を手に入れる共同作業ですからね。

お互いの希望・主張がぶつかり合って調子を崩すこともあるでしょう。

鳥夫婦も、以下のように希望がまったく異なりました。

  • 鳥夫: 立地は都心、上物はローコストで充分
  • 鳥: 立地は自然豊かなトカイナカ、上物は情緒ある注文住宅

初婚で大失敗した鳥……。

元夫とは、吉祥寺の駅徒歩15分のボロアパート(笑)に住んでいました。

「住むところにお金かけるなんて無駄! 老後のために貯金よ!」

という鳥の主張により、元夫には有無を言わせず、鳥の独断で決めました。

住居だけじゃなく生活のすべてについて鳥の希望を押し通し、

その檻に元夫を監禁するというのが鳥の初婚時代のやり方でした……。

 

※ この連載の過去の記事を読む

 

■自分の欲求のゴリ押しはNG!

こんにちは。

新宿に注文住宅を建てて暮らしている鳥です。

思い起こせば、小学校入学前にはすでに鬼畜野郎。

ある日、子どもだった鳥はクリスマスツリーのコードを千切ってしまいました。

3~4歳の弟に「弟ちゃんがやったことにしていい?」と尋ね、

まだ自我の芽生えていない弟が満面の笑みで「うん!」と返事するや否や、

「おとーさーん!! 弟ちゃんがねー! コード壊しちゃったんだよーー!!」

とチクッた自分を、今でも忘れることができません……。

千切れたコードは器用な父がすぐ修理してくれたのですが、

弟はいまだに「自分が千切ってしまった」と思い込んでいます。

弟よ、すまん!

この「他人の気持ち? なにそれ、おいしいの?」状態のまま大人になってしまった鳥の結果が、離婚……。

己が鬼畜さに気づき、泣いて謝ったときにはもう遅かったです。トホホギス。

 

それから血眼になって「人を大事にすること」というものを学んだ鳥は、

もう「トカイナカで注文住宅だよね! だって〇〇だしさあ!」などと、

鳥夫の気持ちをスルーして、自分の欲求をゴリ押しすることはしませんでした。

 

かといって、鳥夫の欲求ばかり優先して、

自分の希望を我慢することが良いやり方というわけではない。

 

鳥夫婦の場合、どうやって意見を合わせていったのか、

立地の例を用いてご紹介したいと思います。

 

■どうやって夫婦の意見を合わせたの?

(1)お互いの希望のメリット/デメリットを出し合う

「都心 vs. トカイナカ」という軸で、お互いの考えるメリット/デメリットを挙げていきました。

  • 通勤が楽 vs. 通勤が辛い
  • 資産価値が落ちにくい vs. 資産価値の下落が不安
  • 地価が高い vs. 地価が安い
  • 空気が汚い vs. 空気がキレイ
  • 三階建て vs. 二階建て
  • 庭なし vs. 庭あり
  • 明るく活気がある vs. 静かで暗い
  • ごみごみせかせか vs. おっとりゆったり
  • 自然がない vs. 自然に癒される

 

(2)メリット・デメリットをカバーする案を出し合う

そして各項目のデメリットについて、別の方法でカバーできないか考えていきました。

  • 通勤が辛い … (案なし)
  • 資産価値の下落 … (案なし)
  • 地価が高い … ローンはほぼ鳥夫の負担なので鳥が反対する必要なし
  • 空気が汚い … 空気清浄機など導入、窓を開けない
  • 三階建て … 動線を考え暮らしやすい設計にする、終の棲家として考えない、ローンはほぼ鳥夫の負担なので鳥が反対する必要なし
  • 庭 … 車を持たないので庭はなくていい、近くに公園があるところにする
  • ごみごみせかせか … 家の中でおっとりゆったり感を出す
  • 自然 … 家の中に植物をたくさん置く、近くに公園があるところにする

(3)カバーできる方が譲る

鳥夫婦の価値観では、都心のデメリットは工夫でカバーできることが多く、

トカイナカのデメリットは個人レベルではカバーできないことが多いとわかりました。

この結果、鳥は鳥夫の希望に沿うことにしたのです。

 

まあ、もともと鳥夫が「都心一択!」であるのに対し、

鳥は「都心も良いけど、トカイナカの方が良いな」というスタンスでしたので、

この結果は当然とも言えますが……。

それでも自分が懸念していた点が、どれもカバーできるとわかったことで、

安心して鳥夫の希望に合わせることができたのは大きかったです。

 

■でも一番大事なことは…

でもこのような話し合いができたのは、お互いに

「この人は私をないがしろにしない。自分の欲求を押し通そうとしない」

という信頼感がベースにあってこそだったと思います。

 

そして家づくりの段階では、

「上物はローコスト住宅で充分」と思っていた鳥夫が、

「注文住宅がいい」と望む鳥のために、予算を大幅に上げてくれました。

ローンを背負うのは自分自身だというのに……涙。

 

このようにお互いの希望を大事にし合い、「新宿に注文住宅」が実現しました。

新居での生活が始まって2年経ちますが、お互い大満足して暮らせています。

 

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