「収納アイデア」を真似てもダメ!本当にスッキリできる対処法3つ

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今年もあと数日。
すでに大掃除をされた方も多いのではないでしょうか。
筆者は整理収納の仕事をしていますが、依頼や相談が来るのが多いのは10月から3月。
この時期は年末の大掃除、年度末の新生活に向けてスッキリさせたい!という想いからのご連絡だったりします。
最近はテレビやたくさんの書籍から様々な整理収納法の知識やグッズが紹介されていますよね。
それらを用いて見よう見まねでやる方が多いいようですが、思い通りの結果が得られずご連絡される方も多いです。
最近あったご相談では、「100均のグッズを購入してアイデア収納を作ったけど結局使いにくくてゴミになった」「モノを隠したのに全然スッキリしない」というものです。

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あくまで筆者個人の考えですが、ほとんどのご家庭では一生懸命細かい収納を増やしてもスッキリしませんし、整理された空間にはなりません。
今回は、そんなモヤモヤした方向けに3つの対処法を書いていきたいと思います。
■対処法1:新しい「収納グッズ」は買わない、使わない!

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これは筆者が行う講座でも必ず言うことですが、新しい収納を増やすグッズは極力買わないことです。

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例えば100均の定番である「突っ張り棒」や網の目状の「ワイヤーネット」などです。
よくアイデア収納でこれらのグッズを使って机の下や収納内のデッドスペースを活用する方法を紹介してますよね。
このようなアイデアを駆使してもほとんど変わりません。
理由は2つあります。
- 大きな収納力を生み出すものではないから
- 見栄えが良くないから
例えば、すでに整理された空間で、あとはこの○○だけ…といった状態であれば話は別です。
しかし、収納がなくて困るほどのモノの量があるご家庭では、余計にごちゃごちゃするだけで終わってしまいます。
■対処法2:無理して捨てようとしちゃダメ!

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大掃除をするのは大変です。
家中すべてをやろうと思えば、まず1日では終わりません。
さらに家中の至るところでモノを減らそうと思えば、さらに何日もかかってしまいます。
大事なのは、モノが少なくなった状態を実際に見ることです。
短期決戦でスッキリきれいにさせたいのであれば、モノを捨ている整理をしようとするのではなく、「使っている」「使っていない」で分けて、「使っていない」モノをどんどんダボールに詰めていきましょう。
「捨てる」となると決断するのに必要な時間がものすごく増えるので、捨てるのは最終手段とし、まずはあまり使わないモノを思い切って分けていきます。
捨てるわけではないので思い切って行うことがポイントです。
分けた後のダンボールは、使わない部屋や屋根裏、下屋裏収納があればそこに置くか、余裕があれば貸し倉庫を使うのも手です。
そこに一時的に避難させて、まずはスッキリした状態がどうなるのか試してみることをお勧めします。
3か月、半年たって、結局使わなかったダンボールの中のモノは、リサイクルやフリマ、オークションに出したりして手放しましょう。
■対処法3:スッキリ片付けられ見た目もいい「本棚型収納」がオススメ!
Webや書籍で見るきれいに片付いた部屋やキッチンの収納写真を見て気づくと思いますが、実はスッキリきれいに見せるために作る収納は、「本棚型収納」がほとんどです。

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ここでいう本棚型収納とは、A4ファイルボックスなどを使った収納で、同じ大きさの収納ボックスなどを整然と並べていく収納です。
これらが並んでいるだけで本棚のように整理されたスッキリきれいな印象を持ちます。
ボックス内は多少雑然としていても問題ありませんが、なるべく一緒に使うモノ同士をボックス内に入れるようにするだけでOK。
整理収納の仕事をしている人はこれを「グループ収納」と呼びますが、まずは関連性のあるモノをファイルボックス内に入れてボックスで管理し、本棚のように並べていくことで格段にスッキリします。
いかがでしたか?
一生懸命やっているのにスッキリきれいにならない方は、この3つの対処法で劇的に変わるはずです。
日頃たくさんのモノに囲まれた空間で過ごしていると忘れてしまいがちですが、スッキリさせた空間は、気持ちの良い贅沢な空間に変わります。
この時期だからこそ始めやすい大掃除ならぬ「大整理」で劇的な変化を体感してほしいと思います。
そして、スッキリしたお部屋でよいお年をお迎えください。