色塗りがワンランク上の仕上がりに!プロが教える「クリア塗装」の塗り方
初心者でも簡単にできるDIYといえば、「家具の色の塗替え」ではないでしょうか。
色が変わるだけで、グッとインテリアの雰囲気が変わるもの。
しかし、ペンキを塗っただけでは、なんとなく“素人感”が……と気になったりしませんか?
同じ手作りでも、DIYとプロの手仕事では、その違いは一目瞭然ですよね。
しかし! 最後のひと手間を加えるだけで、お店の家具の様になります。
■色塗りの最後に「クリア塗装」をほどこす
ただ単純に、市販のペンキを塗って仕上げていませんか?
ただ市販のペンキを塗って仕上げていては、DIYレベルから抜け出せません。
プロが作る家具は、最後に「クリア塗装」でコーティングをして仕上げます。
丈夫で長持ちするというコーティング機能だけではなく、重厚感と高級感が増し、見た目の印象も格段に違ってくるんです。
■「クリア塗装」って?
クリア塗装には、「ツヤ有り」と「ツヤ消し」の2種類があります。
内装工事の場合は、両方を合わせて「半ツヤ」や「2分ツヤ」などを塗る事がありますが
家具の場合はそこまでする必要は全くありません。
「ツヤ有り」の場合は光沢のある仕上がりで、場合によってはテカり具合が品のない印象にも。「ツヤ消し」の場合は光沢のないマットな仕上がりで、モダンでシックな印象になります。
■プロの技!クリア塗装の「2重塗り」
「ツヤ消し」塗料は水の様に染み込むため、いきなり塗っても、あまりコーティングの意味を成しません。
プロの職人は、先に「ツヤ有り」クリア塗装を塗り、充分に乾燥させた後に「ツヤ消し」クリア塗装で仕上げます。
先に「ツヤ有り」クリア塗装でしっかりコーティングした後に、「ツヤ消し」クリア塗装でツヤだけを消すイメージです。
ここで注意したいのは、乾燥時間です。
しっかり乾かないまま、次の作業をすると仕上りにムラができます。丸1日は乾燥時間として見ておきましょう。
■ハケは「アクリル樹脂」製のものを使う
クリア塗装やペンキを塗る際に必要な道具が、ハケです。その時に注意したいのが、ハケの選び方。
ハケには、動物毛で出来たものとアクリル樹脂で出来たものがあります。
動物毛のハケを使うと、クリア塗料の粘着力で毛が抜けてしまいます。せっかくクリア塗装しても、抜けた毛が何本も家具に引っ付いている残念な状態に。
アクリル樹脂のハケは、毛の1本1本が太く、樹脂が塗料を弾くので、毛がほとんど抜けません。
クリア塗装には、アクリル樹脂のハケを選ぶようにするといいでしょう。
いかがでしたか?
市販のペンキを塗って仕上げていた人は、ぜひクリア塗装の2重塗りを実践してみて下さい。
重厚感と高級感が増し、今までとは見違える家具に生まれ変わりますよ。