自転車盗難事件発生!そのとき大家は…【なんでも大家日記@世田谷】

 

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こんにちは、「なんでも大家」のアサクラです。

賃貸マンションに欠かせない設備のひとつが駐輪場です。

今回は、うちのマンションで起きた自転車盗難事件と、その後に取った対策についてお話しします。

 

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「無料だけど自己責任」は経営者の無責任?

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うちでは駐車場の空きスペースの一部に簡単な自転車スタンドを設置し入居者に提供しています。

しかも屋外で屋根もないので、駐輪場の使用料金はいただいておりません。

入居時にも「駐輪場での自転車の管理は自己責任で」とご説明し、盗難や積雪などによるトラブルがあっても責任が取れないこともお伝えさせていただいています。

とはいえ、比較的治安の良いエリアということもあり、入居者の方から盗難の連絡を受けたときは驚きました。

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いろいろ情報を集めてみると、最近はおしゃれな自転車に乗る人が増えたことに伴い、世田谷でも高級自転車を狙った盗難事件が発生しているようです。

単純に契約上の話でいえば、うちの会社がしなければならないことはほとんどありません。

しかし、被害にあわれた方もリスクをきちんと理解したうえで「他の方にも注意するように伝えてください」と報告してくださったのです。

もし、立て続けに盗難が起こったりすれば、たとえ自己責任をうたったところで、経営者の無責任さを問われてもしかたありません。

そもそも、駐輪場の管理方法自体、先代の経営者が決めたものを無自覚に引き継いだだけですから、ここで一度しっかり見直すべきだと考えました。

 

盗難防止には「自転車が見えないこと」が大事?

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駐輪場のありかたを見直すには、まず「なぜ盗難が発生したか」について考える必要があります。

事件が起きたのは夜9時~10時頃。

人気の少ない住宅街の闇にまぎれてマンション奥にある駐輪場まで忍び込み、何食わぬ顔でチェーンを切断して自転車を盗んでいったようです。

ポイントは、事件発生時は「駐輪場が道路から丸見えの状態だった」ことです。

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普段は駐輪場の前にうちのクルマがとめてあり、それが目かくしになり駐輪場は見えません。

しかし、事件の夜はクルマで出かけており、マンションの入口から駐輪場までがダイレクトに見える状態だったのです。

泥棒も、自転車があるかわからないところにまで入り込んでいく手間とリスクはかけづらいはずですから「自転車が見えないこと」が防犯に一役買っていたのだと推測しました。

そこで、対策として駐車場の後ろに目かくしフェンスを設置し、クルマの使用中も駐輪場が見えないようにすることにしました。

 

監視カメラの費用と機能について調べてみると…

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今回の事件をきっかけに、監視カメラの必要性についても検討しました。

個々の室内については大手警備会社の警備システムを導入していますが、エントランスや廊下については、駐輪場と同様、何の対策もしていません。

警備会社の担当者に問い合わせてみましたが、監視カメラの設置には初期費用で10万~20万(ただし分割払いは可能)。

さらに運用にも月々数千円がかかるとのことで、とてもうちのような小さなマンションの経営に釣り合うものではありません。

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次に、うちがお世話になっている建設会社のKさんに相談したところ、最近は個人の戸建てでも監視カメラを導入する事例があると教えていただきました。

「警備会社は信用問題があるので、なかなか安い商品やサービスは扱えないんです。

監視カメラを施主さんがご自身で購入していただいて、それをうちが設置するならだいぶ安くなりますよ」

なるほど。

それなら監視カメラは通販サイトなどで安価なものを購入できますし、運用はパソコンなどでおこなえるため、ランニングコストもほとんどかかりませんね。

ちなみに、うちで見積もりを取ったら、カメラ本体は別にして、配線や設置工事費で38,000円ほどでした。

カメラ本体はそれこそ2,000円くらいからでも購入できますから、警備会社の提案とくらべるとだいぶ安いですね。

しかし、安価な監視カメラがちゃんと機能するのかは心配です。

通販サイトでレビューを見ると「夜の動作に不安」とか「明るすぎると映像が飛ぶ」とか「早い動きに対応できない」とか、心配になる意見が多数見られます。

安かろう悪かろう、ということでしょうか。

数万円かけて、たいした効果の期待できない機器を設置する意味はあるのか……調べれば調べるほど、そう思うようになってきました。

 

ダミーカメラはどうやって選べばいいか?

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そもそも、監視カメラの映像があったところで、ほんとうに意味があるのでしょうか?

かつて自転車を盗まれた友人の話では、マンションの監視カメラに犯人の映像も残っていましたが、それで即警察が動いてくれるわけではないそうです。

たとえ警察が捜査してくれたところで、この種の犯罪の犯人が見つかる可能性はかなり低く、仮に見つかっても自転車が返ってくるかも怪しいでしょう。

むしろ、監視カメラの効果はその存在による犯罪の抑止力にあるのだと思います。

自転車泥棒も自分の顔が撮られているかもしれないと思えば、盗難を思いとどまることもあるでしょうし、映像自体が残っているかは実はさほど問題ではありません。

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とすれば、ダミーカメラも選択肢に入ってきます。

再び警備会社に連絡しダミーカメラの価格を問い合わせてみたのですが、これがなかなか高額でした。

本物と同じ外観なので抑止力としては申し分ないのですが、うちが長年警備をお願いしているという点を加味して値下げしていただいても、1個あたり12,000円という価格でした。

後々になってダミーカメラ内に本物の監視カメラを設置できるというメリットはありますが、現状ではその可能性も低く予算的には厳しいと判断しました。

かといって、通販サイトで売られているダミーカメラはなんとも安っぽく、おもちゃにしか見えません。

一般的には通販サイトなどではレビュー数が多ければ多いほど安心な印象ですが、ダミーカメラに関してはあまりにメジャーでポピュラーな商品というのも考えものです。

 

オークションで本物の監視カメラの外ケースのみを購入

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そこで、オークションサイトで本物の監視カメラの外ケースだけを購入することを思いつきました。

これなら、大手メーカーの製品が安価に手に入ります。

僕が落札した商品は、2個で送料込みで約4,000円。

警備会社のダミーカメラとくらべるとグッと安価です。

目かくし用のフェンスの工事と合わせてダミーカメラも設置していただきましたが、工事業者さんも「見た目は完全に本物ですね」と言っていました。

警備会社から好意で譲っていただいた「監視カメラ作動中」のステッカーとあわせて、抑止力としての効果は十分に期待できそうです。

最終的に、フェンスの設置にかかった費用はこちら。

 

屋外なので強風時にも自立するようしっかり作ってもらったので、妥当な価格かなと思いますが、いかがでしょうか。

ダミーカメラの代金も含めると、今回の盗難防止対策にかけた費用は約15万円。

駐輪場料金をもらわない範囲でできる対策はこれが限度かなと思います。

入居者の方には、引き続き自己責任ということをご理解いただいたうえで、利用していただくことになります。

あとは盗難事件が再び発生しないことを祈るばかりです。

 

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