一級建築士に聞く

家づくりのコストに大きく影響する「地盤」を見るポイント~一級建築士に聞く!

 

家づくりイメージ

Graphs / PIXTA(ピクスタ)

このたび日刊Sumaiで記事を書かせていただくことになりました、一級建築士の渡邊唯と申します。

これまでの設計実務経験をもとに、家づくりのための実践的なアドバイスをお伝えできればと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

設計という仕事は人との出会いであると同時に場所との出会いです。

様々な土地を訪れ、どんな建築を設計しようか構想るとき我々設計者は幸せを感じます。

設計者としては「どんな敷地でもござれ!」ですが、現実的にお施主様目線で考えますと、

敷地条件によって建設にかかる費用・時間が気になるかと思います

土地形状、法規や地盤など土地の数だけ条件の組み合わせが出てきますからね

 

■「地盤」で建てる家のコストが大きく変わる!

地盤改良工事

今回は地盤というテーマでお話ししてみたいと思います。

地盤の良し悪しによっては(建物の重さによるのですが)、

地盤改良などの補強工事を行う場合が出てきます。

これには建物本体とは別に費用が発生します。

できるだけ地盤に対する工事は必要最小限にしたい。

多くの方がそう考えるのではないでしょうか。

では、判断するためのとっかかりとして

のように土地を見たら良いかポイントを2つ、お伝えしたいと思います 

 

■ポイント1・住所を見て、そこがどんな場所だったかを知る!

地盤

まず1つ目は

住所をもとにその土地が昔どんな場所であったかを調べてみてはどうでしょうか。

地盤悪い場所は、一般的には水はけが悪

掘ったらすぐ水が出てきてしまうような所が多いです

たとえば昔、田んぼであったとか、川が近い場所などがそれにあてはます。

住所はもともとあった状態を表してることが多いので、

そういう場所は△△川・などといった

水を連想させる地名になっていたりします。

台地

反対台地、丘などは地盤が安定している場合が多く、

○○台、△△丘など、場所の名残が表現されていたりします

例外もありますので、気をつけてください。

たとえば新興住宅地においては、開発されて新しい住所がつくられている場合もあります。

そのため、昔そこがどんな住所であったかを調べてみることをオススメします。

その他、住所だけでなく、不動産屋さんや土地の近くに住んでいる人に、

昔ここがどんな場所だったかということを聞いてみるのもいいですね。

地盤を判断するだけでなく、よりその土地に対する理解が深まると思いますよ!

 

■ポイント2・地盤データを確認してみよう!

地盤データ

naka / PIXTA(ピクスタ)

2つ目は、地盤の数値データを確認してみてはどうでしょうか

データ地盤工事の有無を購入前にある程度、確認できるかと思います

以前建物が建っていた場所であれば、

当時のデータを持っている売主さんや不動産屋さんいると思いますので、問い合わせてみるのもいいでしょう。

また市役所など近隣の地盤データ資料を閲覧できるところもあります。

設計事務所や施工会社が決まり、すでに相談しはじめている方であれば、

いつも協力していただいている地盤会社を経由して

土地の近隣地盤に関する情報を調べることができるはずです

地盤データは、ある程度専門的な知識を持っていないと、一般の方には読み取れない部分が多いので、

相談している設計者や施工者に資料を見せて、見解を伺ってみてください。

 

■職種によってその土地に対する視点が異なる!

分譲地

YNS / PIXTA(ピクスタ)

不動産業者は土地を売買することが主な仕事でありますから、

上記の視点ではすすめてこないかもしれません。

でも設計者であれば、ここの敷地で建物を建てるとどんなことが生じ、

それが今後どうあらわれてくるかということを常に考えながら設計の準備を行います。

みなさんも上記の2つを参考に、土地を検討する材料のひとつにしてみてはいかがでしょうか。