こんにちは!
2015年夏に滋賀県東部で家を建てた、かねこりかです。
会社員の夫と小学4年生の長女の3人家族です。
賃貸アパートで暮らしていた頃、騒音問題に悩まされていた筆者夫婦は、一軒家に住みたい!と決心し工務店を探すことに。
迷った末に家づくりをお願いしたのは”お客を選ぶ”、大喜工務店でした。
”タバコ・茶髪・ピアス立入禁止”という注意書きが完成見学会の開催時に必ず玄関に貼られています。
今回は、まさに「かゆい所に手が届く」建築士さんの提案、
メーターモジュールについてご紹介いたします。
■そもそもメーターモジュールって!?
そもそもモジュールとは建築における”尺度”だそうです。
なぜそんな提案があったかというと……こんなやりとりがありました。
写真は我が家の廊下です。
居室優先の間取りにしたので”大人一人が通れたらOK”との考えから、最小限のスペース。
玄関からニッチに向かい、右折するとその先の左の部屋がLDKになっています。
建築士さんがこんなことを教えてくれました。
「日本家屋は一間(いっけん・180センチ)又は半間(はんげん・90センチ)を単位にしていますが、
部分的にメーターモジュール(100センチ)に変更する事が出来るんですよ」とのこと。
つまり「廊下の幅を90センチから100センチに拡大したほうが毎日の移動が快適になる」とアドバイスをして下さいました。
確かに曲がる時は広いほうがよさそうですが、図面上ではピンとこない筆者でした。
「そうなんですかぁ…」とあいまいに反応する筆者に対し、夫は大賛成。
「ぜひ、採用したい」とお願いしていました。
■やっぱり気になるのは予算…
規格外の事を頼むとなると、当たり前ですがやはり追加コストがかかります。
そこでメーターモジュールにする場所を熟慮した結果、
ニッチ手前の廊下はそのままで、リビング手前の廊下だけに採用しました。
ここを広くすること、一日何度も通過する廊下の角ではなんのストレスを感じることもなく、
さらに一石二鳥のメリットも生まれました!
トイレの壁の奥に空間が出来たので、手洗いボウルをこんなニッチ的スペースに設置することが出来たのです。
これは知人の家で似たような手洗いがあり、お邪魔した際「これいいな〜」と思っていたのです。
水ハネが床に飛びにくくなるようなデザインだし、トイレも広く使えます。
さらに、ボウル下に見えがちな排水管も隠すことが出来てスッキリ!(かなり嬉しい)
もしメーターモジュールでなかったら手洗いスペースがもっと手前に来ていただろうし、
そうなると掃除をする時に邪魔です。
手洗いボウルの設置も叶わず、便器と手洗いが一体化したタイプに変更していたかもしれません。
■住んでからわかる、その快適さ
たかが10センチ、されど10センチですね!
住んでみて毎日の移動に全くストレスはありません!
そしてもう一か所、メーターモジュールを採用した場所はここです。
脱衣室と洗濯室の共用スペース。
このスペースでは、今でも親子で入浴すると着替えるのにとても窮屈です。
脱衣室の手前にある洗面室を、広々とスッキリさせたかったので、
生活感の出る場所はコンパクトに収めようと考えたからです。
ここも、もしメーターモジュールでなかったらもっと狭いので、ストレスが増えていたと思います。
10センチの差で快適さがかなり違っていたでしょう。
住まう人の暮らしを先読みしてアドバイスしてくださった建築士さんにとても感謝しています!
さすが、プロのお仕事!
いかがでしたか?
大幅な間取り変更に及ばす、コストも最小限でゆとり空間を作れるメーターモジュール。
新築プランを検討中の方の参考になりましたら幸いです。
(ライター/ライフオーガナイザー かねこりか)