「モヤっと正常化シート」「理想のタイムスケジュール」を書き出してみよう!~転勤族トノエルの整理収納×ひっこし

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8年間で8回の引越しをしてきた、整理収納アドバイザーのトノエルです。
この連載では、転勤族の筆者がたどり着いた、ベストな引越しの方法をご紹介します。
前回は「転勤族トノエルの整理収納×ひっこし」の全体の流れとポイントをお伝えしました。
今回は、いよいよ「step1 考える」に取り組んでいきます。
「step1 考える」は全体図の中では、一番上にあります。ここから取り組んでいきます。
引越しのご予定がある方だけでなく、引越ししたくらいの気分でゼロベースから家の中のことを見直したい方にも参考にしていたける内容ですので、よろしければご覧ください。
step1 考える。まずは現状を振り返って、未来を想像していきます!
さあ、引越しの準備に取り掛かりたいところですが、モノの整理の前に、ぜひやっておきたいことが2つあります。
- 今住んでいる家の反省と、改善案を考える
- 引越したあと、どんな生活をしたいのか、考える
これをやっておくことで、今よりもっと暮らしやすい部屋づくりができるはずです。
では、上記の2つについて、詳しく紹介していきましょう。
1:今住んでいる家の反省と、改善案を考える
「なんかごちゃごちゃしてるな」
「どうして片付けに、いつもこんなに時間がかかるんだろう」
「もー、また出しっぱなし」
皆さんも、今住んでいる家について、いろいろな不満があると思います。
そんな日常のもやもやを、明確にしていきましょう。
どんなことにもやもやしてる? ここが問題点かな? こうしたら良くなる?
それぞれのモヤっとポイントを掘り下げて考えていくことで、見えてくるものがあるかもしれません。
そのために、筆者はこんなシートを作って書き込んでみました。
それが「モヤっと正常化シート」です。
書き方は以下のようになります。
- 今の生活で、モヤっとすることを書き出す。
- どうしてモヤっとするのかを書き出す。
- こうしたら良くなる?とおもうことを書き出す。
この段階ですべて解決するのは難しいかもしれませんが、
重要なのは、現状を把握して、改善策を考えてみるという行為そのものなのです。
引越して家が変わっても、住む人が変わらなければ、また同じ問題は出てくるかもしれません。
なんとなーく不便に感じていることを、しっかり意識する点でも、書き出すのがいいのでは、と筆者は考えています。
2:引越したあと、どんな生活をしたいのか考える
引越したらどんな部屋で、どんな生活を送りたい?
それを、より具体的にしていくために、理想の日常生活を書き出してみたいと思います。
ひとりひとり、住むところも、家族も、趣味も、心地よいと思うことも違います。
これから取り組んでいく部屋づくりは、暮らしづくり。
これから、どんな生活を送りたいのか、はっきり見えるようにしていきます。
そのために、こんなシートを作って書き込んでみました。
「理想のタイムスケジュール」です。
書き出したのは、“わが家の理想のタイムスケジュール”。
ここでのポイントは「実現できそうな」理想の一日を書き出すこと。
あまりに夢見がちな理想の一日だと、実現は難しいので、現実を見据えたうえで、理想を思い描いてみましょう。

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いかがでしたか?
今回は、「step1 考える」で現状を把握して、これからのことを想像してみました。
次回は、引越しの成功を左右する、重要なステップ「step2 整理する」をご紹介します。
丁寧な暮らしや、モデルルームのように整った部屋に憧れはあっても。
引越し作業に追われていると、何から手を付けたら理想の部屋ができあがるかわかりませんよね。
それに、家族みんなにとって暮らしやすい部屋は、モデルルームのような部屋ではないのかもしれません。
このシリーズが、あなたや家族にとって、暮らしやすい部屋をつくるためのヒントにしてもらえるとうれしいです。
「丁寧っぽい暮らし」をめざす、トノエルでした。