8年間で8回の引越しをしてわかった「整理のきほん」って?~転勤族トノエルの整理収納×ひっこし
8年間で8回の引越しをしてきた、整理収納アドバイザーのトノエルです。
この連載では、転勤族の筆者がたどり着いた、引越しの方法をご紹介します。
前回は「モヤっと正常化シート」「理想のタイムスケジュール」を書き出すことで、現状を把握して、これからのことを想像してみました。
今回は、引越しの成功を左右する、重要なステップ「step2 整理する」に取り組んでいきます。
「step2 整理する」は全体図の中では、上から2番目にあります。
ここに取り組んでいきます。
引越しのご予定がある方だけでなく、引越ししたくらいの気分でゼロベースから家の中のことを見直したい方にも参考にしていたける内容ですので、よろしければご覧ください。
「考える」のあとは「整理する」へ。基準を決めて、モノを仕分けよう
モノの状態によっては、この作業が、一番時間がかかることになるかもしれません。
- 家にあるモノのジャンルを、ふせんに書き出す
- どんなモノが必要なのか、決める
- 決めた基準にそって、モノを仕分ける
という手順でやっていきます。
特に3は書くのは簡単ですが、家にあるモノをひとつひとつ仕分けていくので、時間と根気の必要な作業になります。
それでも、新居を暮らしやすい家にするためには、とても重要なステップです。
1.家にあるモノの種類をすべてふせんに書き出す
まずは家の中に、どんなモノがどのくらいあるか、把握します。
すべての部屋の収納を見てまわり、入っているモノの種類を、ふせんに書き出していきます。
何この作業?とおもわれるかもしれませんが、この作業でモノの量や種類を把握し、ふせんは、後々のステップで使用します。
筆者が前回の引越しで書き出したモノの種類はこんな量になりました。
2.どんなモノが必要なのか、決める。つまりモノのリストラ!?
「step1 考える」で考えた、現状の改善と、理想を実現するのに必要なモノを選ぶための「整理の基準」です。
そもそも「整理」とは、必要なモノだけにすること。
ちょっと世知辛い表現ですが、会社のリストラなどを思い浮かべるとわかりやすいとおもいます。
「いる」or「いらない→捨てる」と判断しようとすると、捨てるモノを探す行為になってしまい、なんだか心が疲れてしまうので。
筆者はこのようにモノを4つに分けて、必要なモノを選び取ることにしました。
縦軸は使うか使わないか、横軸は使えるか使えないかを、判断材料にしてみました。
縦軸の期間を3年にしたのは、今の家は3年ほど住むことになりそうな予感なので。
もちろん、この「整理の基準」は、ご家庭によってさまざま。
必ず4分割しないといけないわけではないですし、モノの種類によって基準を変えてもいいです。
ただ、家にある膨大なモノから、必要なモノを選び出すときに、基準を決めていたほうが、判断がしやすくなるんじゃないかな、と。

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もし後で、この基準はまずかった!と気付いたら、そのときに修正すればいいので。
ここは気楽に、とりあえず、自分なりの基準を決めてしまうことをオススメします。
いかがでしたか?
整理の方法を書き出していたら、とても長い記事になってしまいました。
今回は、「step2 整理する」前編で、整理のきほんを学んで、整理の基準を決めました。

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次回は、「step2 整理する」後編で、実際に整理の作業手順をご紹介します。
丁寧な暮らしや、持ちモノひとつひとつ大切に扱う生活に憧れはあっても。
引越し作業に追われていると、そんな生活をし続けるのは難しいですよね。

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「モノを大切にする」いうことは、ちゃんと使うということ。
まずは、身の回りにあるモノをちゃんと使えるだけにしてみるのもいいかもしれませんね。
このシリーズが、あなたや家族にとって、暮らしやすい部屋をつくるためのヒントにしてもらえるとうれしいです。
「丁寧っぽい暮らし」をめざす、トノエルでした。