スッキリ目覚められる寝室って?「北欧デザインの巨匠」アルヴァ・アアルトに学ぶ身近な住まいの知恵・その4
みなさん、こんにちは。
ご紹介してきた建築家「アルヴァ・アアルト」の自邸シリーズも最終話となりました。
※ 親子が触れ合える空間って?「北欧デザインの巨匠」アルヴァ・アアルトに学ぶ身近な住まいの知恵・その3
そのホールは、1階にいる設計事務所のスタッフの出入りのない、家族だけでおしゃべりの出来るプライベートな空間でした。
今回は、前回と同じく2階のベットルームなどをご紹介いたします。
ゲストルームのベッドの秘密って?
階段を登って右側、家の西側にゲストルームがあります。
ベッドと左にある椅子とを見比べてみてください。
マットレスがとても高さがありますね。
なぜ、こんなにマットレスが高いのでしょうか?
答えは、ゲストルームのベッドの真下にある階段室にありました。
この階段室の天井高をなるべく高くするために、ベットのマットレスを高さを上げたのです。
天井が高いと、空間が広く見えて気持ち良く感じますね。
私たちが家を設計するときにも、階段室の天井を高くして開放感を演出したり、階段の下に広い物置スペースを設置して収納スペースを増やしたりすることも出来ますよ。
スッキリ爽やかに目覚める「ベッドルーム」って?
ゲストルームと反対側、家の東側に、夫婦のベッドルームと子ども部屋が2室あります。
上の写真は夫婦のベッドルームです。日本にあるような天井照明はありません。
2灯のナイトランプと窓から入る日光で光を取っています。
窓は東面にあります。
遮光性能のないカーテンを付ければ、朝、自然に東からの太陽光を取り入れることが出来ます。
とてもシンプルなことですが、毎日朝日を浴びて起きれば、体内時計も整い、目覚めがスッキリしますよね。
2室の子ども部屋も同様に窓は東側にあり、朝日を浴びて起きられるようになっています。
上の写真2点は、2室の子ども部屋です。
日本の住宅事情ですと東側に窓を作ることが難しい時もあります。
でも、もし可能でしたら、寝室の窓を東面にして朝日を取り入れてみてくださいね。
また、夜間真っ暗でないと眠れない方は、遮光カーテンをつけて、朝起きたらカーテンを開けてみてください。
日本には24時間オープンしている飲食店などがありとても便利です。
でもそれがあるからつい、夜食を食べて夜遅くまで働いている方も多いのではないでしょうか?
不便なのがよいという訳ではないのですが、アアルト家の人々のように、自然のリズムを取り入れた暮らしをすると、愛する人達と関わる時間が増えるかもしれませんよ。
■住所 Riihitie 20, Helsinki, Finland
■電話番号 +358 9 481 350
■営業時間
冬(12月〜1月)火~金/13時 土/13時、14時、15時 (定休日:月曜)
春(2月〜4月)火~日//13時、 14時、 15時、 (定休日:月曜)
秋(10月〜11月)火~日//13時、 14時、 15時、 (定休日:月曜)
夏(5月〜9月)火~日/13時、 14時、15時、16時(定休日:月曜)
8月 月〜日/13時、14時、 15時、16時、17時(定休日なし)
■ガイド付きツアーに参加する必要があります。表記の時間は集合時刻になります。
上記は2017年末時点の公式パンフレットより記載しております。
祝祭日などの予定は直接お問い合わせください。
■料金 大人/18ユーロ 学生・シニア/9ユーロ