
家や家族に関する、さまざまな悩み。
もしかしたら“風水”に解決のヒントが見つかるかもしれません。
風水コンサルタントの種市勝覺(たねいち しょうがく)先生が、あなたの悩みを、風水の観点から、解決します!
今回は、長年の悩みである寝ても疲れが取れないのは、寝室が原因?環境を取り巻く氣と人の氣に注目します。

撮影/難波雄史
Q:寝室に観葉植物を置いたり、ドライフラワーを飾るなどして、自分好みのインテリアを楽しんでいます。ただ、寝てもなかなか疲れがとれないのが長年の悩み。これって何か原因があるのでしょうか?

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ご相談いただき、ありがとうございます!
睡眠の質について最近よく話題になりますが、ご相談の方は睡眠のお悩みをお持ちとのこと…これは氣になりますね。
不十分な睡眠は、結果的に不運を引き寄せることに繋がると風水では考えるからです。
睡眠不良の原因を特定するのはそう簡単ではありませんが、風水的なアプローチで解消されるケースもよくあります。
寝室の氣が人の運氣を左右?

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そもそも寝室とは、家の中で人がもっとも無防備な状態になる空間といえます。
起床中以上に、睡眠中は環境を取り巻く氣に身体が影響を受けやすいのです。
いい氣も悪い氣も自身の中に無意識のうちに蓄積するということを覚えておきましょう。
そこで氣に留めておくべきは、寝室に置く寝具もそうですが、今回は雑貨や家具についてです。
相談者さんの寝室にある“観葉植物”と“ドライフラワー”は両方とも、風水的には実は要注意なんです。
寝室に置く植物を、今一度点検してみましょう

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観葉植物は夜間は光合成をほとんど行わず、酸素を吸って二酸化炭素を出します。人間と一緒ですね。
そのため寝室内の二酸化炭素濃度が高まり、呼吸がやや苦しくなる可能性もあります。
また、就寝中に土の微生物などを誤って吸ってしまう可能性もゼロではありません。
できるだけ大きなものは避けて、小鉢サイズを選ぶのがスマートです。

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昨今ブームになっているドライフラワーには懸念すべきポイントが二つあります。
そもそも枯れて水も通わない花は、いわば花のミイラとなります。
もちろんかわいらしい装飾にもなるのですが、実際にもたらすのは生氣ではなく死氣なんです。
また、壁に逆さに吊るして飾るというのもネックなのです。
下から上に伸びるものは“発展”、上から下に流れるのは“衰退”を意味するというのが風水の基本です。

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部屋に置いている植物関連の雑貨を、今一度点検してみましょう。
また下から上に伸びる雑貨としておすすめなのは、炎がゆらめくアロマキャンドルです(炎が心配な方は、イミテーションのモノでもOKです)。
嗅覚などの五感を刺激しながら睡眠をとることは、風水の観点でも望ましいですね。
自分自身が本当に「好き」なら、どんな殺氣もチャラ?

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ただしこの相談者さんについては、寝室が“自分好み”ということで、実に望ましいですね。
生氣(いい氣)が漂う環境が、結局のところベストだと風水では考えられます。
風水的に避けるべき雑貨や家具であっても、それを気に入っていて、寝室の空間に置くことでいい気分になれるのならば、むしろ理想的ともいえるでしょう。

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最後に補足で4つのアドバイスをしましょう。
- ベージュやピンクなど人間の肌に近い暖色の寝具やカーテンを選ぶこと。
- 寝具自体が清潔であること。
- 寝室の空氣がこまめに換氣されていること。
- 寝室に無関係な電子機器を置かないこと(現代人には大変かもしれませんがマストです)。
寝室を整えることで、次の日にも影響しうる“氣”をうまく味方につけてみませんか?
(取材・文 門上奈央)