ちょっとしたサバイバル!? 都会から移住してわかった北国の冬の困りごと3つ

 

東京都の西にある調布市から、東北地方のひと県・岩手の田舎に引っ越してきた筆者。

東京暮らしでは想像したこともなかった、北国ならではの体験をしてきました。

特に冬期には、東北地方に比べると遥かに暖かい都会では味わうことができないサバイバル(?)体験の数々が待ち受けていました。

北国の田舎に移住を考えている方は、ぜひ検討材料にしてください!

 

その1.家が埋まる!積雪・落雪の凄まじさ

屋根から落ちてきた雪が積もって、壁になってしまいました

雪国では見慣れた光景になってしまった、ものすごい積雪。

でも、初めて見たときは、呆然としてしまいました。

厳冬の中、ちょっと暖かい日があると、屋根の上に溜まった雪がドドッと落ちてきます。

屋根の下はもちろんのこと、「木の下に車を停めると危ないよ!」と言われて、最初は何のことかわからなかったのですが、

皆さん、理由がわかりますでしょうか? ……そう、雪崩のような落雪で、車がぺしゃんこになるんですね。

雪下ろしの最中に屋根からの落雪に巻き込まれてしまった知人は、

「本当に死ぬかと思った」「とにかく手と足をバタつかせて空間を作って、地上に這い出た」と話してくれました。

寒さが緩んできたら、絶対に軒下なんかを歩いてはいけません。

落雪対策としては、屋根に雪止めを付けるのがベストなのですが、これをしてしまうと屋根に雪がどんどん積もっていきます。

最悪、雪の重みで屋根が壊れてしまうでしょう。

我が家では、雪止めはつけずに敷地内に垂れ流し、というか落ちるに任せています。

なので、下の写真のようになってしまいます(たぶん車も人もタダではすまない)。

屋根から滑り落ちてきた雪の厚みは、20cm以上あります!

落雪の後片付けに限らず、玄関やら車庫やら、雪が降った日の朝は毎日雪かきが必要になりますね。

翌日筋肉痛になりますけど、これ、雪国に暮らす者の重要な日課のひとつでしょう。

 

その2.水道管が凍ってしまう。最悪、破裂する!

何もかも凍りつく東北の冬の夜

たまたまインターネットで天気予報をみたら、本日の夜間は氷点下13度!

冬の間は水道管が凍ってしまうので、水抜き・水落しが必要です。

うっかり水道管を凍らせて破裂させてしまうと、程度にもよりますが2万円くらいかかってしまうので、痛い出費になってしまう前に、寝る前には上記の作業が必要なのです。

蛇口から水を流しながら水道の元栓を閉めるほかに、給湯器の排水バルブを開けて水抜きをしないと、瞬間湯沸かし器の細い管が凍って割れてしまいます。

我が家では、風呂を沸かすための灯油ボイラーが凍って壊れてしまい、修理・交換に20万円以上かかってしまいました!!

ボイラーの水道管凍結防止のために、発泡スチロールの断熱材が巻かれています。断熱材の中には、電気熱で管を温めるベルトヒーターが入っています

灯油ボイラーの寿命は10〜15年程度だそうで、いつかは新品に交換する必要があります。

しかし、水落としの手間を省くと毎年20万円以上の出費となるかも、なのですよ!

ということで、寝る前の歯磨きは忘れても、水落としは必ず行うのでした。

 

その3.家の中が寒すぎる…

デザインがおしゃれな、2014年製のコロナ石油ストーブ(KLC-6614)。タンク容量は7リットル。6.59キロワットのパワーで室温が30度超え

外気がマイナス10度以下なので、当然、室内も超寒い。

暖房を止めると、室温は平気で0度まで下がってしまいます。

特に極寒の日は、暖房として普段使いのエアコンのパワーでは、なかなか室温が上がらない(ちなみに、我が家はエアコンがありません)。

職場(筆者の場合、介護施設)のエアコンを例にとると、暖房を室温30度に設定していても、夜間は寒すぎて20度〜22度くらいにしかならないのです。

窓という窓は、雪国仕様の2重サッシにして、さらに厚いカーテンで窓を仕切っても、寒気が窓から室内に伝わってきます。

そこで、生まれた時から岩手で暮らしている、知人の地元民に聞いてみました。

「部屋を暖めるには、石油ストーブが一番よ」「しかも、オーバースペックのもの!!」

どういうことかというと、まず、東京だと都市ガスを使ったストーブが、暖房のパワーが強く安いけど、東北地方ではガスより灯油の方が断然安くて、ハイパワーなのです。

そしてオーバースペックのもの、とは?

石油ストーブには6畳用とか9畳用とかいくつも種類があり、それぞれ基本の発熱量(カロリー)が違うのです。

部屋が6畳なら、使うのはそれ以上の、例えば12畳用などと表記されている石油ストーブがオーバースペックのものとなります。

灯油はポリタンクを持って行きガソリンスタンドで買うほか、定期宅配というシステムもあります

発熱量が高いと、それだけ灯油を早く・多く消費してしまいます。

そこで、石油ストーブを使う前に、まずは1日をメインで過ごす部屋を決め、部屋を細かく仕切って、使う部屋だけ暖める。

さらに、石油ストーブを場面によって使い分けるのがキモなのです。

まずは、発熱量の高いストーブで、部屋を一気に暖めます。

そして、小型のストーブで暖めた室温を保つ。これで灯油代がかなり節約できますよ。

室温と部屋の湿度のメンテナンスのために、温度計と湿度計は必需品

筆者宅の石油ストーブは、コロナの対流式。1時間もしないで、室温30度以上に暖めてくれます。

ただし、こちらさんは灯油の消費量が激しいため、最大火力では8時間ほどでタンクが空になってしまう!

弱火にすると長持ちしますけど、室温26度くらいまでいっちゃって、暑すぎるのです。

そこで、室温22〜24度を目安に消してしまい、途中から小型の石油ストーブ(コロナの反射式)に切り替えるというわけ。

着火と消火時はくっさい石油臭がするため、空気清浄機とのセットがオススメ

小型の石油ストーブは、一度3.7リットルのタンクを満タンにすると、翌日の朝まで保ちます(夜間、寝ている間は火を絞っていますが)。

石油ファンヒーターは数時間で切れてしまう!

我が家では、以前は石油ファンヒーターを使っていました。

ファンヒーターには設定温度をキープする機能があって便利なのですが、一定時間が経過すると自動的に切れちゃうんですよね(2時間くらいで?)。

あと、ファンを回すのに電気を使うため、停電時には役に立たないのでした。

その点、一般の石油ストーブは電気いらずで、災害時にも心強いですね。

小窓を開けて「着火マン」などのライターで点火することができます。ライターの炎が届かない時は、まず割り箸などに火をつけて、それを使って着火します

 

さて、雪国の光熱費はいかに?

筆者の場合、まめに家計簿をつけていたおかげで、毎年の水道光熱費のデータがとれました。

2013年には、東京でアパート暮らしだったので、灯油代はかかっていません。エアコンも使っていました。

しかし、ガス代(都市ガス)の高いこと! 別の月は、1万円超え。しかし、暖かくなると4,000円台に落ち着きました。

お風呂(ユニットバス的な)とガスストーブ、そして調理用のガスコンロにと、ガス三昧のおかげでしょうか?

2015年と2016年は、東京から引っ越して岩手県の田舎にある、父所有の古民家に住んでいました。

古民家といっても、今風のおしゃれなものではなく、昔ながらの土壁で、すきま風ピューピューのガチ農家です。

2015年の灯油代が低いのは、薪ストーブを併用していたからと思います(薪は買うとめちゃ高いです)。

※2014年2月は、日本にいませんでした!

2017年からの、今住んでいる中古住宅では、ガス代がゼロ円です。これは、LPガスの契約をしていないからです。

料理はカセットコンロで十分なのです。カセットボンベの使用量は、月に200円くらい。

こうして3か所の水道光熱費を比べてみると(全部が同じ条件ではないが)、東京での都市ガス代が突出していますね〜。

家賃や電車賃、車とガソリン代を加えると、田舎暮らしと都会暮らしの違いがはっきりと見えてくるかと思うのですが、

これは別の機会に考察してみたいです。

以上、長々と書きましたけど、あまり参考にならなかったかな? ごめんなさい。

東北地方、冬は暮らすのに少々しんどいです。でも、夏は涼しく、過ごしやすいかも。

都会暮らしと田舎暮らし、一長一短あり、ということですね。