長女(5歳)と長男(3歳)の子育てを、平日はほぼワンオペで行っている、整理収納アドバイザーのトノエルです。
この連載では、防災の専門家ではない主婦が、家族を守るために考えた、もしもの備えをご紹介します。

Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)
この備えを構築したのは2年前。
子どもが成長し、引越しをした現在も、年に2回見直ししているので、その状況も合わせてご紹介していきます。
前回は、超緊急避難のときの非常持ち出袋=「いつものバッグ」の置き場所を旧居と現在の住居の両方をご紹介しました。
今回は、2つ目の場面「CASE2:緊急避難」の状況を詳しく想像していきます。
あなたのお家の「非常時の備え」はどうされていますか?
もしものときのために備えておかないといけないとは思ってはいても、まだ何もできていないという方に、こんな一例もあるよと参考にしてもらえるとうれしいです。
「緊急避難」って?想像することで見えてきた、わが家の非常時の場面
ひと口に非常時とか、避難とかいっても、その状況はケースバイケース。
だからって、そのケースごとに備えるのはムリがある。
そこで非常時の状況を、緊急性に合わせて3つのケースに分けて、想像してみました。
今回からは、2つ目の「緊急避難」についてご紹介していきます。
・CASE2:緊急避難
「自宅外のほうが安全そうなので、自宅にいられなくはないけど非難する」という状況です。
非常時とはどんなとき?
筆者宅でありえそうな状況としては、
- 大地震のあとの余震が続いている
- マンションの構造に不安を感じた
- 自宅だと情報がなさすぎて不安
などが想像できます。

naka / PIXTA(ピクスタ)
非常時になったら、どんなふうに逃げる?
このような非常時に、どんなふうに逃げるか、想像してみました。
- 子どもと一緒に、避難所や車などに移動したあと、子どもを誰かにお願いして荷物を取りに帰る
- 夫も一緒にいて、4人で非難するときに、荷物を持つ余裕がある
- エレベーターは使えないので、階段100段以上降りる
これは、2年前に考えた状況です。

しーちゃん / PIXTA(ピクスタ)
現在は子どもたちも成長して、しっかり自分の足で歩いたり、走ったりできるようになっています。
もし夫が一緒でなくとも、筆者が荷物を背負い、子どもたちの手を引いて一度に移動することもできるようになっているかもしれません。
また、引越して以前の家よりは2階層低い住戸に住んでいます。

ballykdy / PIXTA(ピクスタ)
現在の状況に合わせた逃げ方は、
- 非常持出し袋を背負い、長女と長男の手を引きながら階段100段弱を駆け下りて、近くの避難所か車へ
という状況が想像できます。
非常時になったら、何を持って逃げる?
このような非常時に、何を持って逃げるか、想像してみました。
- 2~3日の避難生活になくてはならないモノ
- 背負って安全に歩けるくらいの量
- なるべく玄関の近くに取り出しやすくしまう
- 高温になる場所にも保管できるモノは車にものせておく
こちらも2年前に考えた状況です。

プラナ / PIXTA(ピクスタ)
これは、今もそんなに変わらない状況かと考えています。
「今できること!」ってなに?
「緊急避難」に備えて、今できること!を考えてみました。
- 非常持出袋の見直し
- 車にのせているモノの見直し
2年前に行ったことです。

sasaki106 / PIXTA(ピクスタ)
それに加えて、近年、筆者と夫の体力の低下が著しいので、日ごろからトレーニングをして体力づくりに取り組もうと考えています。
あなたも、非常時に何をするべきかを書き出してみましょう!
困難な状況を想像するのは、とても辛いことですよね。
だけど、何も考えずに漠然とした不安を抱えたままなのも辛いものです。
まずは、いろいろな状況を想像してみるってことが、大切だと気付きました。
あなたも、まずは書き出してみることからはじめませんか?
漠然とした不安も、見える化することで、具体的な対策を講じることができるかもしれません。

jun.SU. / PIXTA(ピクスタ)
今回は、非常時の3つの場面のうち「CASE2:緊急避難」の状況を詳しく想像していきました。
次回は、筆者の家の「非常持出袋」の中身をご紹介します。
丁寧な暮らしに憧れがあっても。まず大切なのは、家族と自分の命。
日々の暮らしと、防災、どちらかに偏ることなく、ほどよいバランスを見つけていきたいですね。
このシリーズが、あなたの家のもしもの備えについて考えるきっかけや、ヒントにしてもらえるとうれしいです。
「丁寧っぽい暮らし」をめざす、トノエルでした。