長女(5歳)と長男(3歳)の子育てを、平日はほぼワンオペで行っている、整理収納アドバイザーのトノエルです。
この連載では、防災の専門家ではない主婦が、家族を守るために考えた、もしもの備えをご紹介します。
この備えを構築したのは2年前。
子どもが成長し、引越しをした現在も、年に2回見直ししているので、その状況も合わせてご紹介していきます。
前回は、「CASE2:緊急避難」の状況をさらに詳しく想像していきました。
今回は、筆者の家の非常持出袋の中身(前編)をご紹介します。
あなたのお家の、非常時の備えはどうされていますか?

dorry / PIXTA(ピクスタ)
もしものときのために備えておかないといけないとは思いつつ、まだ何もできていないという方に、こんな一例もあるよと参考にしてもらえるとうれしいです。
想像することで見えてきた、わが家の非常時3つの場面。2つ目の「緊急避難」ってどんなとき?
まず、前回もご紹介しました「緊急避難」について再度、触れておきたいと思います。
一口に非常時とか、避難とかいっても、その状況はケースバイケース。
だからって、そのケースごとに備えるのはムリがあります。
そこで、非常時の状況を、緊急性に合わせて3つのケースに分けて、想像してみました。
それが緊急性の高い「緊急避難」です。
・CASE2:緊急避難
上の写真は、非常時に家族でどのように対応したらいいのかを想像して書き出した ものです。
あなたの家の「非常持出袋」には何が入っていますか?

xiangtao / PIXTA(ピクスタ)
楽しくないことを考えるのって、しんどいですよね。
非常時を常に意識して、いたずらに不安がる必要はないけれど。
思考停止して、何も備えないのはまずいなと、筆者は2年前に気づいたしだいです。
まずは非常時のことを想像して、書き出してみました。
そうすることで、何を備えておけばいいのか、何となくわかってきたような。

jun.SU. / PIXTA(ピクスタ)
誰が企画したのかわからないような非常袋を、ポチっと通販して、備えた気になるよりも、家族や家や近所のことを知っている自分自身が、もしもの場面を想像して備えるほうが、格段に使える非常袋になるんじゃないかなと考えています。

プラナ / PIXTA(ピクスタ)
わが家が非常時に持ち出す「非常袋」のアイテムは全部で32になりました。
まずは、以下の8アイテムをご紹介します。
これらのアイテムは、2年前に非常持出袋に入れてから、半年に1回見直しをして適宜交換しています。
(1)水2L

閑香 / PIXTA(ピクスタ)
当初は2Lのペットボトルを入れていましたが、インスタグラムで教えてもらい、すぐに500ml×4本に変更しました。
そのほうが飲料用としても、ケガの部分を洗い流したりするのにも、使い勝手が良いそうです。
半年ごとの見直しで、賞味期限の確認をして必要に応じて交換しています。
(2)親族の連絡先一覧と家族写真のカード
万が一、家族と離れてしまった場合、人に尋ねながら探すのに「家族写真」があると便利だそうです。
半年ごとの見直しで、連絡先の変更や子どもの成長に伴って写真の差し替えを行っています。
(3)息子の常備薬と薬の名前
薬の変更のたびに、入れかえを行っていましたが、現在は常備薬がないので不要になっています。
(4)おむつ×4枚
幼い子どもにとって、おむつは必需品。
非常時はおむつが外れている子どもも、下着替わりになるようなので、わが家では、まだまだ必要そうです。
半年ごとの見直しで、適宜サイズアップさせています。
(5)おしりふき
おしりだけではなく、手口を拭くのにも使えますし、とても便利ですよね。
半年ごとの見直しで、新しいモノに交換しています。
(6)アルコール除菌シート
感染予防に、あると安心です。
こちらも半年ごとの見直しで、新しいモノに交換しています。
(7)子どもの着替え一式×2名分・大人の下着×2名分
半年ごとの見直しで、子どもの着替えは季節やサイズに合ったモノに交換しています。
とても悲しいことですが、災害時に女性が被害に遭う犯罪も多いと聞きます。
長女ための着替えも、なるべく女の子だということがわかりにくいような服にしています。
いつもは女の子っぽい服装が大好きな長女なので、嫌がるかもしれませんが、しかたないですよね。
(8)タオル×4枚
汗拭きにも防寒にもつかえますよね。
こちらも半年ごとの見直しで、未使用の場合でも洗濯しなおしています。
いかがでしたか?
非常持出袋の中身を1つずつご紹介しようとしたら、とても長い記事になってしまったので、4回に分けてご紹介していきますね。
今回は、筆者の家の非常持出袋の中身32アイテムの内8アイテムをご紹介しました。
次回は、引き続き8アイテムをご紹介します。
丁寧な暮らしに憧れがあっても、まず大切なのは、家族と自分の命。
日々の暮らしと、防災、どちらかに偏ることなく、ほどよいバランスを見つけていきたいですね。
このシリーズが、あなたの家のもしもの備えについて考えるきっかけや、ヒントにしてもらえるとうれしいです。
「丁寧っぽい暮らし」をめざす、トノエルでした。