長女(5歳)と長男(3歳)の子育てを、平日はほぼワンオペで行っている、整理収納アドバイザーのトノエルです。
この連載では、防災の専門家ではない主婦が、家族を守るために考えた、もしもの備えをご紹介します。
この備えを構築したのは2年前。
子どもが成長し、引越しをした現在も、年に2回見直ししているので、その状況も合わせてご紹介していきます。
前回は、非常持出32アイテムをリュックに入れるとどのくらいの重さになったのかと、その収納場所をご紹介しました。

SoutaBank / PIXTA(ピクスタ)
今回は、非常袋のもう一つの収納場所についてご紹介します。
非常時に避難するかもしれないあの場所にも、すでに非常袋を仕込んでいます。
あなたのお宅の、非常時の備えはどうされていますか?
もしものときのために備えておかないといけないとは思いつつ、まだ何もできていないという方に、こんな一例もあるよと参考にしてもらえるとうれしいです。
非常用持出袋の収納場所はサッと持ち出せる「玄関」がオススメ!
あなたのお宅では、非常持出袋をどこに収納していますか?
筆者は、もしものときに取り出しやすいよう、玄関収納に置いています。
非常用持出袋はこの収納の一番下の段に。
非常時にも靴を履いた後にサッと取り出せる位置です。
とはいえ、総重量6.6㎏の非常持出袋を背負って逃げるのは、「自宅外のほうが安全そうなので、自宅にいられなくはないけど避難する」という状況を想定しています。
だから、持ち出せない可能性も高いはず。
しかも筆者の家は、マンションの高層階にあります。
一度家から逃げ出てしまうと、非常用持出袋を持ち出すために、エレベーターの止まったマンションで階段100段弱を往復するのはちょっと辛いですよね。
そんな時は、どうすればいいのでしょうか?
もし家から持ち出せなくても慌てないように、車にも非常用持出袋を!
筆者の自家用車は、マンションのすぐそばの自走式の駐車場に停めています。

yanmo / PIXTA(ピクスタ)
そこで、車のトランクにも非常用持出袋を置いておくことに。これなら、家から持ち出せなくても安心です。
上の写真のようにトランクの隠し扉を開いた中に、置いています。
筆者はほぼペーパードライバーなので、日常的に車の運転はしないんですが。
「超緊急時の非常袋」=「いつものバッグ」に、車の鍵を入れておくようにしています。
車用の非常袋の中身は、自宅に置いている非常袋の32アイテムから、下記の5アイテムを除いた27アイテムです。
除いた5アイテムはこちら……。
- 手回しライト・ラジオ・スマホ充電器
- ホッカイロ×4枚
- ライター
- えいようかん
- 味付アルファ米×5袋
どれも気候によっては高温にもなる車内に長期間放置したら発熱しそうなモノや変質しそうな食品です。
そのほかのモノは自己責任で車内に常備しています。
実は筆者の現在の居住地域は、大地震の際には避難場所としての指定を受けています。
小学校などの避難所は、家が倒壊した方などが優先して入れるようになる可能性が高いため、筆者は自宅にいることが危険だと判断しても、避難所には入れてもらえないかもしれません。

Graphs / PIXTA(ピクスタ)
そんな場合は、車に避難することになると想像しています。そのような場合は、きっと役立ってくれることと思います。
車用の非常用持出袋は普段のちょっとした「イザ」というときにも便利
非常時のために車に常時載せておくことにした非常用持出袋ですが、これがなかなか便利なんです。

ストリーム / PIXTA(ピクスタ)
普段のお出かけで、ちょっとした「イザ」というときってありませんか?
- 手持ちのおむつやおしりふきを使い切った
- 子どもの服がびしょ濡れになった
- 出かけた先で温泉に入りたくなった
- 急にお泊りすることになった
そんなときでも大丈夫!
非常用持出袋の中に入れている、おむつ、おしりふき、着替え、タオルが使えます。
もちろん、使用した後は、また補充しておくのを忘れないようにしてくださいね。
いかがでしたか?
今回は、非常袋のもう一つの収納場所、車用の非常用持出袋についてご紹介しました。
次回は、非常持出32アイテムをリュックに入れるとどのくらいの重さになったのかと、その収納場所をご紹介します。
丁寧な暮らしに憧れがあっても。まず大切なのは、家族と自分の命。
日々の暮らしと、防災、どちらかに偏ることなく、ほどよいバランスを見つけていきたいですね。
このシリーズが、あなたの家のもしもの備えについて考えるきっかけや、ヒントにしてもらえるとうれしいです。
「丁寧っぽい暮らし」をめざす、トノエルでした。