リビングダイニングのインテリアがどんなに素敵でも、寝室が広々していて清潔感があっても、DIYを駆使した魅力的なキッチンがあっても、玄関が狭くて暗かったり、匂いや湿気がこもっていたら台無しです。
玄関は「家」の第一印象を決めるとても重要な要素です。
それに私たちが中古で買ったマンションは、玄関扉にかなりの問題がありました。
家庭の事情によって家の間取りって決まると思うのですが、我が家では「玄関は広く」に決めました。
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- 撮影 水谷綾子
- 撮影 水谷綾子
「欧米か!」玄関扉が内側に開くなんて
うちのマンションは内見に行った時にもびっくりしたんですが、玄関扉が内開きなんです。
欧米だと一般的らしいですが、日本では玄関扉はだいたい外開きです。
古いマンションは少しでも部屋を広く取るために、玄関は狭く作られている場合がほとんど。
欧米では靴のまま部屋の中に入るので問題ないんでしょうけど、日本は玄関に靴を置く必要がありますよね。
なのに狭いうえに内開き。えっ! 靴はどこに置くん?
扉を開くと玄関に並べてあった靴たちは、ザーッと扉に押されてすみの方でグシャってなります。
帰宅のたびに、脱いだばかりのほんのり湿った靴を下駄箱にインしなくてはいけないの?面倒臭いー。
それにベビーカーはどうしましょう。完全に入りません。
玄関の前で赤ちゃんを抱っこしたまま、ワタワタモタモタしながらベビーカーを畳んでいる自分が目に浮かびます。絶対嫌だ。
ロードバイクも置きたいんですけど
もうひとつ問題だったのが、夫の自転車です。夫の趣味はロードバイクで2台所有しています。
以前の住まいでは部屋に持ち込んでいたのですが、リノベーション後は中に入れるのはやめてほしいと思っていました。
自転車を乗りに行く前には簡単なメンテナンスも自分でしているみたいで、そういうスペースも欲しいんだ、とのこと。
だったら思いきって広いスペースを確保しよう!と決めました。
今は、娘のストライダーも鎮座しています。
収納は大容量を希望!靴以外の収納も可能に
キッチンとの仕切り壁の下は全て収納にしました。上はすりガラスにして光をLDKに導きます。
一番手前の棚には、娘のヘルメットや帽子、靴、買い物用のエコバッグや保冷バッグを収納し、出かける前に忘れ物がないようにしています。
娘も自分で靴や帽子、ヘルメットの出し入れができるようになりましたから楽になりました。
夫婦の靴収納です。和装用の草履や下駄、来客用のスリッパもここに収納しています。
これ以上、靴が増えることがないようにコントロールしています。
上は夫のロードバイクのメンテナンス用の道具やヘルメット、バイク用のシューズなどをしまっています。
下は非常用のリュックサックとヘルメット大人2人分、犬用の非常持ち出し袋を置いています。
何かあった時、逃げる動線上に非常用の収納を確保したかったのです。
換気と採光場所としての機能も備える
北側の採光を利用して、隣り合うキッチンを明るくしたいと思ったので窓も玄関に取り込むことにしました。
上の写真はキッチン側の写真です。明るいでしょう?
それに窓があることで換気もバッチリなんです。
玄関のこもった空気ほど不快なものはありませんからね。
真ん中の壁を挟んで左が玄関、右がキッチンです。それぞれ下半分は収納にしました。
収納家具は夫が設計したオリジナルです。収納力には満足しています。
あってよかったと思ったのが、コンセントです。
アシスト付き自転車用のバッテリー充電用と、照明用に2箇所設置しています。
突き当たりに大きな鏡を置くことによって、奥行きと広さをより感じるような工夫もしました。
広すぎるくらい広々とした玄関に結果、とても満足しています。
ベビーカーがそのまま置けるとあって、遊びにくる来るママ友にも好評です。
入居後に聞いたのですが、玄関扉の「内開き」は他の住居者にも不評らしく大規模修繕のたびに取り替え希望の声が多いそうですが、予算が合わず未だに実現できていません。
いつになるかわからない「外開き」扉を待つより、ゆとりのある広さにしておいてよかったです。