長女(5歳)と長男(3歳)の子育てを、平日はほぼワンオペで行っている整理収納アドバイザーのトノエルです。
この連載では、防災の専門家ではない主婦が、家族を守るために考えた、もしもの備えをご紹介します。
この備えを構築したのは2年前。子どもが成長し、引越しをした現在も、年に2回見直ししているので、その状況も合わせてご紹介していきます。
前回は、食糧備蓄法「ローリングストック」をあきらめた筆者がたどりついた、非常食の備蓄法をご紹介しました。
今回は、この非常食の備蓄にかかる費用と、賞味期限について考えてみます。
あなたのお家の、非常時の備えはどうされていますか?
もしものときのために備えておかないといけないとは思いつつ、まだ何もできていないという方に、こんな一例もあるよと参考にしてもらえるとうれしいです。
在宅避難のときの非常食、こんなふうに備蓄しています。
筆者の家では、非常時の食事はこんなふうに用意することにしています。
【被災1~2日目】
冷蔵庫やキッチンの食品庫に入っている普段使いの食品を食べる。
【被災3〜7日目】
この引出しに入れている食品を一段ずつ食べる。
非常食のメニューはこんな感じです。
【朝】
- パン 2個
- ソイジョイクリスピー 1本
- 野菜ジュース 4本
【昼】
- 白米(α米)3袋
- 大人用レトルトカレー 2袋
- 子ども用レトルトハヤシ 1袋
【夜】
- 味付けごはん(α米)2袋
- スープ麺 2個
【おやつ】
- 小袋菓子 5袋
- ゼリー 4個
非常食の1年あたりの費用は12,500円
上の写真の一覧表は、わが家の非常食のメニューと、だいたいの賞味期限と、だいたいの単価などをまとめたモノです。
大人2人、子ども2人、5日分の非常食を買い集めるのに必要だったお金は、総額17,000円ほど。
賞味期限は半年くらい〜5年くらいとさまざまなので、1年あたりの費用は12,500円ほどになります。
家族4人で1日分は2,500円ほど。
これを高いとみるか、安いとみるかは、価値観のわかれるところでしょうが。
筆者自身は、そんなに高くないなと考えています。
災害時は、配給の列に1時間半並んで、おにぎり2個だった……などという話を聞くと。
そのとき、1日分の食料を売ってくれるんなら、1万円でも買う!ってなりそうだなと。
そう、お金で解決できることなら、しておきたいなと考えた次第です。
食べるかどうかわからない非常食に年間12,500円…高いですか?
α米などの、いかにもな非常食。
わが家では一応、家族で試食して「これならおいしく食べられるね!」と確認してから大量に購入しました。
それでも5年後、賞味期限が切れる前に、全部、平常時に食べきれる?って思いますよね。
2年前、この備蓄法をインスタグラムに投稿したとき、フォロワーからこのようなコメントをいただきました。
「賞味期限が切れるタイミングで食べるのか食べないのか‥‥そんなことを考えてたらα米などの非常食を準備できてないんです」
わかります! そうですよね!!
でも、そう思っていたら筆者は何も動き出せなかったので、考えかたを変えてみることにしました。
わが家の非常食にかかる費用は年間12,500円ほど。
これをもう、掛け捨ての保険でもかけたつもりになってみることにしました。
大切なのは、もしものときに家族の命や健康を守ること。それと、日ごろの安心。
それが、年間12,500円で非常食を備えることで得られるのなら、いいじゃないかと。
だから、もしも食べずに捨てることになったとしても、気にしない!!
年2回、防災用品の見直しの日を設け、非常食の賞味期限もチェック!
保険代わりに! 食べずに捨てることになっても気にしない!と言っていても。
自宅避難に備えて、せっかく買い集めた非常食。
非常時に賞味期限が切れてる、ってことは避けたいですよね。
そこで、筆者は年に2回、3月11日と9月11日を防災用品の見直しの日に定めています。
このときに非常用持出袋の中身の確認だけでなく、非常食も、半年後までに賞味期限が切れるものは、買い直して入れ替えることにします。
そこで取り出した賞味期限が近づいている食品は、キッチンの普段使いの食品庫に。
毎回入れ替えるモノはお菓子やジュース、スープ麺などなので、さながらおやつパーティーと化すときもあります。
なるべく、賞味期限内に食べて、無駄にならないようにしたいですよね。
いかがでしたか?
今回は、この非常食の備蓄にかかる費用と、賞味期限について考えてみました。
次回は、水道・ガス・電気がストップする災害時に役立つ調理法「パッククッキング」をご紹介します。
丁寧な暮らしに憧れがあっても。まず大切なのは、家族と自分の命。
日々の暮らしと、防災、どちらかに偏ることなく、ほどよいバランスを見つけていきたいですね。
このシリーズが、あなたの家のもしもの備えについて考えるきっかけや、ヒントにしてもらえるとうれしいです。
「丁寧っぽい暮らし」をめざす、トノエルでした。