一級建築士に聞く

一級建築士に聞く!建築家との家づくり、完成までどれくらいかかる?

注文住宅を建築家に依頼する場合、まずは設計事務所に依頼することになります。

一級建築士でもある筆者が、ご相談から契約、設計、見積り、着工から引渡しまで、一連の家づくりがどのようなスケジュールで実際に行われるかをご説明していきましょう。

家づくり スケジュール

CORA / PIXTA(ピクスタ)

家づくりは、限りある時間のなかで行われます。
私たち設計者はその時間のなかでデザインしながらお施主様と向き合ってプロジェクトを進めます。

 

家づくりとはどのようなスケジュールで行われるのか?

 

家づくりスケジュール表

※木造2階建て設計の場合。打合せは隔週で想定しています。また、期間は目安で個人によって若干前後はあります(渡邊唯建築設計事務所作成)

では、どのようなスケジュールを経て家づくりが行われるのか、おおまかな流れをお伝えしていきましょう。

ここでは、木造住宅2階建て住宅の仕事を受けたと想定してお話していきたいと思います。

大きな流れとしましては、上の表のようになります。

では、表からポイントを抜粋してお話しいたしましょう。

 

初回面談→重要事項説明→設計契約までで約1か月

まず初回面談があって、双方が納得したら重要事項説明を行う流れとなります。

契約前に書面を交わすのは、消費者となるお施主様を保護する意味合いがあり、法律で義務付けられています。

そして、その後改めて設計契約を行うかたちとなります。

隔週で打ち合わせを設定したとすると、だいたい1か月くらいの期間を要するかと思います。

重要事項説明

 

基本設計→実施設計には2~3か月かけたいところ

契約が済みましたら、改めて詳細な要望をうかがいながら提案イメージを構築し、図面や模型などでまとめていきます。

最初のご提案までには1か月ほど時間をいただいて、その後調整を行いながらプランの骨格を決定していきます。

十分に納得していただけるプランにしたいので、2~3か月くらいかけたいところです。

住宅の模型

基本設計が決まったら、それを実際に作るため、見積もりを取るための詳細な検討をしていきます。

もちろん並行してお施主様との打ち合わせを行って、それぞれの部分にどんな素材や商品を使用するかを決め、それらを2~3か月かけて図面にまとめていきます。

打ち合わせ

KY / PIXTA(ピクスタ)

見積もり→工事契約までで2か月くらい

実施図面をもとに施工会社に見積もりを行ってもらいます。

たいていの場合、3週間ほどほしいといわれます。

そして見積書が提出され、金額調整を行って工事契約となります。

私はできるだけ見積提出から1か月くらいで工事契約に進むよう調整を行い進めていますが、これは金額の開き方によります。

全体で2か月くらいと考えておくと良いでしょう。

住宅 見積もり

tabiphoto / PIXTA(ピクスタ)

 

確認申請は書類作成と審査期間合わせて1か月

確認申請は見積もりを行っている間に提出するところもあれば、工事契約後に提出するところもあります。

私の設計事務所では、見積もり調整で仕様変更する場合もあったりしますので、すべてが整って工事契約後、確認申請を提出するようにしています。

書類作成と審査期間をあわせると1か月くらいとみてください。

住宅書類

freeangle / PIXTA(ピクスタ)

 

着工→引渡しまでは4~5か月

確認申請の確認済証が発行されますと、工事にとりかかります。

木造2階の一般的な住宅ですと、だいたい4か月くらいはみてもらっています。

しかし最近では職人不足により、なかなか上記の工程にのらない傾向にあります。

それは職人の高齢化、跡継ぎや担い手不足によるものです。

ですので、上記の期間から1か月くらい多めに見てもらうようにお施主様へお願いしています。

工事中

ざっくのとした時間の流れがイメージできたでしょうか。

無理なスケジュールでの家づくりはうまくいきません。

標準的なスケジュールを理解した上できちんとゴールを設定することが、満足できる家づくりにつながると思います。